NHKを見て思うこと。
先日NHKの番組で、夜の街で「聞き屋」をやるお兄さんのことを取材した番組がありました。
職場でたまたまかかってた番組でなんとなく私もリーダーも見ていたのですが、いつもは明るくて陽気なリーダーが押し黙ったままでした。
私は私で、あのお兄さんは自分しか出来ないことやってるんだな…よく見つけたな、そうゆうの。
と思っていました。
もっと明確に言えば、(その手があったか~❗)というのが私の感想。
押し黙っているリーダーにさりげなくテレビの感想を聞いてみると、
「最近の、NHKはわからない」とのこと。
なんであんなんを肯定するのかわからない。親の金で生活して…せめて働けなくて申し訳ない、くらいは思ってほしい。といっていました。
「おじさんはついていけない」
といっていましたが、学年はひとつしか変わらないし、年齢の問題ではない。と思う。
問題は「当事者意識」だと思います。
私はメンタルを病んで働けない時間長かったし、そういう仲間がかなりいますが、リーダーは家族もいてまっとうな社会人。
私は、まあ会社勤めしてボランティアでやれば?という(聞き屋さんの)お父さんの意見が一番かなぁと適当に言いましたが、あとから考えるとそれもおかしい。
自分はしっかり足場を築いて、悩みある人の話を聞くなんてなんだか偽善的に思えました。
自分が空っぽだから話を聞く事ができる。
介護職は、みんな頑張れば出来るようになるかも?
少なくとも奉仕のようですが、ビジネスです。
聞き屋は彼にしか、出来ない。
私は聞き屋さんをやるお兄さんが、何か羨ましかった。
そして、自分も辛いときがあったはずなのに聞き屋兄さんを一刀両断するリーダーが虚しかった。
ある小説にこんな台詞がありました。
「砂漠で死にそうな人間にフランス料理のフルコースは必要ない。一杯の水があればいいだけだ」
「しかし街に戻ったらフランス料理のことも思い出すんじゃないか?」
「確かにそうかもしれない。しかし頭のいいやつは自分が本当に飢えていたとき、何を欲していたかを忘れないはずだ」
私は、忘れない。
少なくとも忘れずにいたいと、心にきめたのでした。
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